こんにちは。storyIの猪俣恭子です。

数か月前のことです。
管理職になるかならないかの瀬戸際の男子社員との会話で感じたこと。

「管理職として必要とされるビジネススキルが、今から身についているように準備していきませんか?」

そう提案したところ、

「それは管理職になってから考えればいいです。
その前に、今の業務がまだよくわかっていないので、そっちのほうが大切です」

まあ一理あるでしょう。

しかし、直感がおこります。

「ああ、こりゃあかん。管理職の器でないなあ。」

今していることの延長線上に、未来はあります。
未来は今の過去、という言葉があるように。

何かが起きたらその時に考えればいいや。

もちろん、それでもいいんじゃない、という時もあります。

しかし、何かが起きたときの「あたふた感」を少しでもマイルドにするために、今から準備しておく、蓄えておく、という考え方がどれくらいできているか。

周りがこうなったからこうなった、のように「今」をぼやく人の多くの思考パターンは、だいたいが後手後手です。

さて、冒頭の男子社員の話に戻りましょう。

人の考えは変わるものです。
彼は、あの時は確かにそう言いました。

しかし、今でもまったく同じように考えているかどうかはわかりません。
人は話したそばから、「本当にそうなのか?」と自問自答が起こります。

だから、私はこれからも彼に同じ提案をし続けます。

「管理職として必要とされるビジネススキルが今から身につくように、準備していきませんか?」

と。

彼の答が同じであっても、彼の心のうちの微妙な差異を見逃しませんよ。