リーダーというと、
名だたる組織で広く深い見地と行動力で、
多数のメンバーを納得させながら導き引っ張っていく、
という印象がなかろうか。
そういうスタイルもある。
しかし、スタイルうんぬんよりも、
リーダーという存在を語る時に大切なのは、
他にある。
それは、「思い」だ。
ビジョンともいう。
自分は何がしたいのか。
なぜ、それがしたいのか。
それをすることで、自分のみならず、
広く周囲の人にどのようないいことがあるか。
そんな明るい未来、ビジョンが語れること。
語ったそばから、
聞いている周囲の人たちに「希望」が余韻として残ること。
そんな「思い」が、
その人にあるのかどうか、これが最も大切だと思う。

と思っていた矢先、アンテナがたっていたのだろう。
webで次の内容が目にとまった。
NKK朝ドラの次回作「ぺっぴんさん」の
制作統括のチーフプロデューサーの三鬼一希さんが話していたこと。

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  ■ヒロイン決定にあたって  制作統括 三鬼一希
  「べっぴんさん」のヒロイン・坂東すみれは、
  神戸の裕福な家で生まれ育ちました。
  そう聞くと、おっとりとしたお嬢様を想像されるかもしれませんが、
  実はとても強い芯をもった女性です。
  すみれの優雅だった暮らしは、戦争を機に一変します。
  屋敷は焼かれ、夫も戦地から帰らないまま、
  赤ちゃんを育てていかなければならなくなったすみれは、
  自分のやれることを考え抜き、行動に移していきます。
  そして、そんな彼女の周りに人々は集まってきます。
  
  彼女は天性のリーダーなのかもしれません。
  といってもそのリーダーシップは、
  圧倒的な意志や力で人々を
  グイグイ引っ張っていくという形では発揮されません。

  彼女の「まっすぐさ」や「健気さ」、
  時には失敗する「おとぼけさ」や「愛らしさ」が、
  周りの人々に「放っておけない」気持ちを起こさせ、
  いつしか大きな流れを生み出していく……
  それがすみれのリーダーシップなのだと思います。

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そうだ。私が言いたかったことはこういうこと。
「大きな流れ」の始まりは、
「思い」ある一人の一人から。
それも、素直でひたむきで一生懸命な一人の人から。

だから、リーダーシップのスキルや知識云々を備えるのもよいが、
その前に、「自分は何がしたいのか」を
とことん探すことから始めたほうがいい。
それは必ず、自分の心にある。
人は誰しも感情がある。
だからこそ、自分以外の人の感情に共鳴し、共感する。
誰かの役に立ちたい、という思いだってある。
あなたの「何がしたいのか」は、
相手の共感をどれくらい喚起させるものになっているだろうか。
喚起しているだろうか。

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