『99の至言に学ぶ 働く理由』(戸田智弘著/ディスカバー)に
興味深いことが書いてあった。(P129・130)
タイトルは「どんどんチャレンジしなさい」。

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著者が以前アメリカ人に混じってテニスをした時のこと。
ボレーでミスをしたときの声がけが新鮮だったそう。
日本の場合なら「ドンマイ」とくるところなのに、
彼らはなんと「ナイストライ!」と言ったそう。
それも笑顔つきで。

「ドンマイ」と「ナイストライ」。

「ドンマイ」は「Don’t mind」からきた言葉で、
「気にしないで」「心配しないで」という意味になる。
一般的には、「失敗を気にしないで」ということだ。
この場合は、挑戦したことへの評価はない。
だから、同じような挑戦をすることに対して、
どうしても臆病になる。

「ナイストライ」は、「Nice try」。
「良い試み」? このまま日本語に訳すのは難しい。
超意訳すると次のようになる。
「結果的には失敗に終わった。しかし、挑戦したことは素晴らしい。
一回や二回の失敗を気にするな。挑戦したから失敗したんだ。
挑戦しなかったら失敗なんてしないだろう。
そもそも挑戦しない限りうまくならないよね。
だから、どんどんチャレンジしなさい。
ただし、同じような失敗を繰り返さないようにしよう。
そのためにはどうして失敗したかを考えるといいよね」
みたいな感じになる。

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「ナイストライ!」か・・・。
こんな声かけをしてもらったことは今まであっただろうか?
ないわけはなかろうが、あまり記憶にない。
反対に自分がしたことは?
「上手くいったことは?」というアプローチはしている。
しかし、それはあくまでも「結果」の分析だ。
行動したこと自体、
挑戦したこと自体、
そのことを承認してきたことは・・・?
ほとんどないなぁ。

  失敗を怖れるな。
  失敗の経験が人を成長させる。

よく聞くこれらの言葉。
でも、その前に「まずやってみよう」だ。
そして、やったことに「ナイストライ!」と承認する。
「上手くいったことは? その要因は?」、
「上手くいかなかったことは? その要因は?」。
そういった関わり方は、その次だ。

何か新しく始める。
やめたほうがいいと思っていることをやめる。
やり方を変えてみる。

行動するとはチャレンジそのもの。
「ナイストライ!」は、
人がチャレンジしたくなる言葉だ。

まずは自分にそうしてみよう。
「ナイストライ!」と声をかけることを。
あなたも是非。

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