「今の子は○○○○○○○なので・・・・・」

就職活動中の大学生をそう話すのは、
齢25歳の入社3年目の男子。
私からしたら、「あなたも十分、まだまだ“子”だよ!」と
可笑しくなった。

しかし、あらためて注意を払うと、
部下を「あの子は」のように
「子」と言っている人が結構いる。

なぜ、「子」になってしまうのだろう?
相手はれっきとした大人ではないか。
「子」と言うことで、
一体その人は何を得ているのだろう?
相手への優位性?
自分はできている人という安心感?

部下に主体的になってほしいとか、
もっと考える人になってほしいとか、
そういう要望を話す人は、
部下を「子」と言っている人が多い気がする。

部下を「子」と言った時から、
自分は部下を守る側、
面倒を見てあげる側と、
上下関係ができるように思う。

自分はできている人、
相手はまだまだ足りていない人、
という構図にも見える。

人は人間関係を築くうえで、
相手が自分をどう見ているかを直感で感じ、
気を遣って、その期待に応えるように振る舞う。
特に、部下となれば上司から嫌われたくないし、
疎まれたくもない。
だから受け入れられるべく、
上司が自分を思っているように振る舞っておこうかと、
知恵を働かせてしまう。

だから、部下を一人前にしたいのなら、
「あの子」と言うのはやめよう。
それに、心底、相手を一人の人として尊重しているのなら、
「子」とは言わないはずだ。

若い世代は発展途上。
「子」と言ったそばから、
相手の可能性や創造性の芽は縮こまってしまう。
一人の大人として自分を認めている人の前で、
人は何を気にすることもなく、
伸び伸びとパワフルに成長していくものではないか。

部下を一人の人として、
尊重し、敬意を払う。
すべてはそこからだと思う。

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