あなたがリーダーとして、
モデルにしている人は誰?
どうして、その人をモデルにしている?

この問いもリーダーとして大切にしたい価値観を
はっきり示してくれるものだ。

私がモデルにしている人は、
宇宙工学者の川口淳一郎さん。
小惑星探査機「はやぶさ」でプロジェクトマネジャーを務めた方。

どういうところが、モデル?
「はやぶさ」との通信が途絶えてしまった時があった。
それは、ちょうど年度替わりという区切りの時。
政府や納税者を説得する材料がなければ、
プロジェクトに終止符が打たれるかもしれないという、
関係者に絶望に近いものが流れた。
しかし、川口さんは即座に動いた。
「はやぶさ」との通信が回復し、運用が可能となる確率を算出したのだ。
出た確率は、60%から70%。
あと一年間、宇宙のどこかにいる「はやぶさ」を探し続ければ、
6~7割の確率で通信の「必要条件」が満たされる状況に巡り合えると、
経営陣に説明し、運用の継続とプロジェクト体制の維持を掛け合った。
結果、プロジェクトは継続され、
「はやぶさ」からの信号を見事受信することができた。
その後は、あの感動的な物語に続くわけだ。

私が素晴らしいと思ったのは、
メンバーに諦めない理由を、数字でもって納得する形で示したこと。
それもすぐに。
未来への希望と可能性を、あいまいな情熱だけでなく、
きちんとした形で、メンバーに示されたところだ。
川口さんが優れた研究者であったからこそできたことだろうが、
それを差し引いても、私には到底できない。
プロジェクト遂行の危機的状況にあったときに、
きっと愚痴めいてしまうだろう。
それでも、川口さんのようなことができるリーダーでありたい。
それは切なる願いであり、憧れでもある。
常にリーダーとしてのビジョンに、川口さんの存在がある。

あなたがリーダーのモデルにしている人は誰?
どうして、その人をモデルにしている?

この問いを自分に投げかけるたびに、
心が奮い立つように感じるのは、なぜだろう?
それだけ私のモチベーションにもなっているからだろうか。
折に触れ、他の方にも問いかける大切な問い。

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