コーチ・エィが提供しているコーチングプログラムの、
Coachacademiaでクラスコーチという役割を担当している。
今月担当するのは、「リーダーをコーチする」だ。

まずクラスメンバーで共有したいのは、
「リーダー」って何?
そして「リーダーシップ」って何?
ということ。

クラスでは、以下の問いを投げようと決めている。
それは、
  今まであなたがリーダーシップを発揮したのは、どんな時?
そして、
  あなたが思うリーダーシップの定義は?

なぜこの問いを選んだかというと、次のように考えているからだ。
リーダーは天性の資質でもない。
リーダーとは特別な資質を持っている人でなければ、
なれないということもない。
人は誰でも既にリーダーシップという資質がある。
だから、リーダーシップの知識やスキルをより習得することで、
よりその人らしいリーダーシップを発揮することができる。
ただ、本人が本気がそれを願えばだけど。
そして、Coachacademiaでコーチングを学んでいる人たちであれば、
既に自身がリーダーシップを発揮した経験はあるはず。
それは今かもしれないし、
過去のある場面かもしれない。
自分ならではのリーダーシップを
自分の内側からその答えを探すというプロセスをつくりたいのが、
この問いを考えた理由。

じゃあ、私の場合は?

25歳の銀行員だった頃。
あの当時の銀行の四大卒女子の同期は30名。
就職難の時期に縁あってこうして同じ会社の同期になったわけで、
結束を高めたいと思った。
四大卒ということで人事から期待され、
会社をよい方向に変える存在になってほしいと言われ、
その気にはなるものの配属先の現場に戻れば、
現実はからきし仕事ができない。
口を開けば出る言葉は「申し訳ありません」。
今している仕事の意味が見つからず、
意欲は下がるばかり。
ここで勤めていても先はあるのかと、不安にかられる。
「四大卒は使えない」と言われ、小さくなるばかり。
でも、私はあきらめたくなかった。
銀行には、「現金その場限り」という言葉があるが、
「愚痴その場限り」もいいんじゃないかと。
思いっきり愚痴を吐き出して、それで終わり。
そんなことができるのは、同期同士くらいだ。
辛いことや苦しいことがあったら、
お互いに励ましあい、相談しあえるような関係になっていきたい。
ここで我慢して乗り越えれば、自分たちが先輩になって、
職場や組織を変えていけるようになる。
そんな思いがあり、同期会を開こうと思ったのだ。
一人の同期に相談し、全員に呼びかけ、
一泊二日の同期会を開いた。
宿泊先は日光アストリアホテルというところ。
ホテルに着くと「歓迎 足銀美人会御一行様」とあり、
大爆笑したのもいい思い出だ。
支配人の粋な心遣いだったが。

この体験からの私なりのリーダーシップの定義は?
「自分ひとりではできないことを、
 周りの人たちに働きかけ続け、
 メンバーの本気とやる気を引き出しながら、
 ビジョンの実現にいたる物語を
 メンバーとともに創れる人」

あらためて今思う。
そにこある思いは、
決してあきらめないという思い。
一人ひとりが放つ個性を大切にしたいという思い。
そして、リーダーとしての自分は、
メンバーが何を言おうが、言われようが、毅然としていたいという思い。

リーダーシップってどういうこと?
リーダーってどんな人?
その定義たるものや、
個々それぞれの今までのかけがえのない体験や、
生きているうえで大切にしている価値から表現されるもの。
だから、一人一人違っていていい。
それがはっきりすると、
自分のリーダーシップをより効果的に高めるために、
どんな知識やスキルを備えていくといいのかが、
はっきり見えてくるはずだ。

今まであなたがリーダーシップを発揮したのは、どんな時?
そして、
あなたが思うリーダーシップの定義は?

一番の答えは外にはない。
自分の内側にある、その答えを見つけたい。

さて、「リーダーをコーチする」のクラス。
どのようなビジョンが飛び交うだろうか。
楽しみだ。

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