私もビジネスコーチの端くれ。
コーチングスキルに磨きをかけるべく、
定期的に自己チェックしています。

その項目のひとつに、
こういうものがあります。

  私は話しかけられたら、
  自分のやっていることを脇において、
  作業している手をとめて、相手のほうを見る

「これはやっている」と、
いつも自信満々にチェックをつけていました。
しかし、先日「ちょっと待って」ということがあったのです。

それは、『気遣いのキホン』(三上ナナエ著・すばる舎)という本を
読んでいたときのことでした。
次の箇所ではっとしました。

  税関では、「正対」していない人は怪しいと言われます。
  「正対」とは、
  鼻先、心臓、つま先が相手のほうに向いていることを指します。
  確かに、顔は正面を見ていても、つま先が真横を向いていては、
  その場をすぐに離れたいような印象に見えますよね。

確かに、「顔」は相手のほうを見ています。
それはできています。
しかし、「心臓」「つま先」まで、
相手のほうを向いているかどうかというと、
そこまではしていなかったことに気づきました。

特に「つま先」です。
正面左右30度くらいずれていると思いました。
そういう時の自分を振り返ってみると、
相手の話を聞きながら、
頭の中は「次、どうするか」でいっぱいです。
正直に言いますと、
「早く話が終わらないかな」とも思っています。

これでは、税関で怪しい人と思われてしまいます!
と、冗談はさておき、
早速、日頃の習慣に取り入れることにしました。

お客様の話をうかがっている時、
打ち合わせをしている時、
買い物中、販売員の方の説明を聞く時、
宅配便の方から荷物を受け取る時、
意識して相手と正対するようにしました。

それで何が変わったでしょうか。

相手の変化ですと、
最初は焦っているような、
呼吸が浅いような落ち着きがない様子だったのが、
正対を意識している私と向き合っているうちに、
呼吸が整ってきているように感じました。
身体の重心が下半身に落ちてきているようにも見えました。
最初は強張っていた顏の表情が、
別れ間際には柔らかく笑顔もでて、
リラックスしているように見えました。

私の変化は?
終わってから気づいたのですが、
「早く話が終わらないかな」「忙しいんだよな」
と思うことがなかったように思います。
正対しないで聞いている時よりも、
話を聞いてる時間が短く感じていました。

もうひとつ面白いことに、
相手の表情や話しの内容を
正対しないで聞いていた時よりも、
よく覚えているのです。
特に表情ですね。
脳によく焼きつけられるようです。

このまま続けていけば、
相手と自分との関係にも
いい変化が起きてきそうです。

職場ではどうでしょうか。
そのように相手と正対して、
よく話を聞こうとしている自分を
周りの人のほうがよく気づいているものです。
直接正対する相手以外の人との関係も、
プラスの変化が必ずあらわれるでしょう。

では、どんな変化が表れるのか・・・。
それは一緒に試してみましょう!

相手と正対する。
誰にでもできる小さなことですが、
続ければ大きな効果が表れることは、
間違いありません。

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