言っていることと、していることが一致していること。
これは私も大切にしていることだ。
しかし、なかなかそうならないことも多い。
わかっていても、なかなかできないこと?
例えば、感情のコントロールとか。
以前、「リーダーシップのアセスメント」を使って、
プロジェクトチームのメンバーに
フィードバックをお願いしたことがある。
項目のひとつに、
 ミスや失敗が起きたとき、怒ったり不機嫌になったりせず
 冷静に対応している
があったが、お恥ずかしい話、なべて点数が低かった。
負の感情と付き合うのは、なかなかエネルギーを消費する。

なんて思っていた矢先、
店長をしている友人のKさんと話しているときに、
彼がこんなことを言った。
彼は、店でスタッフがミスや失敗をすると、
「なんでこうなった」と責める気持ち、
かっかする気持ちが抑えられず、
爆発してしまうこともあったとか。
自分の態度が原因で辞めるスタッフもいて、
これではまずいと一念発起して、
自分のこういうところを変えようと決意したそうだ。
感情的にならない。
感情をコントロールする、と。
しかし、そう思ったところで、
いつもの行動パターンが、すぐに修正されるわけでもない。
同じようにミスや失敗が起こる状況を見て、
まさに血が頭にのぼる状態。
そこで彼は何をしたか。
飲食店ということもあり、
厨房には大きな冷蔵室があるそうな。
血に頭がのぼった時には、
「ちょっと席をあけるね」と言って、
なんと冷蔵室に入り、頭を冷やしたそうだ。
そこは物理的にもひんやりした空間。
実際に頭が冷え、客観的に冷静な気持ちになってくるとのこと。
そして、気持ちを切り替え、冷蔵室から出る。
そうなれば、怒鳴るなんてとはしない。
ここでどのように関われば、
スタッフがその失敗やミスを学びとして、
今後に活かせられるようになるのか、
柔軟に対応できるようになったそうだ。

聞いて、感動した。
さすがKさんだと思った。
ここまでしていたとは・・・。
自分を変えようと思って、
ここまでコミットできる人はそういない。
彼は非常に勉強家だ。
学ぶことが目的ではなく、
学んだことを店の経営に確実に反映させ、
数字でも結果をだしている。
本社から表彰される常連の店にした。
スタッフの勤続年数も長い。

私のKさんを見る目がまた変わった。
「変わろう」と決めたら、あとはそこに向けて、
自ずと何をすべきかははっきりするものなのだな、と。

わかっているけれど、できない?
そんなことはない。
「変わる」という言葉がしっくりこなければ、
新しい行動や考え方のパターンを身につける、
そう捉えてみたらどうだろう。

さあ、今日、何にトライしてみる?

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