モデリングという言葉がある。
何かの対象物を見本に、直接行動することなく、
他人の行動やその結果を見て、
新しい行動パターンを身につけたり、行動を修正することをいう。
この人みたいになりたい、というモデルがあれば、
実体を伴った明確なイメージがあるわけだから、
技術や知識の習得や成長が早いと言われる。

私が行う研修では、このモデリングをよく扱う。
自分にとってモデルとなる人は誰で、
どこに魅かれるのかも話してもらう。
ところが先日の研修でのことだ。
「私は職場で一番年上なので、モデルになる人はいません」
また、
「うちは男性が多い職場なので、モデルを探すのは難しいです」
という声が上がった。

しかし、考えてほしい。
モデルは自分より年上である必要があるだろうか。
同性である必要もあるだろうか。
そんなことはない。

もっと気楽に探してみよう! 
そう、気楽に。
ちなみに私の場合、
仕事に取り組む姿勢のモデルはTさんだ。
Tさんは私より18歳も年下。
彼女は自分が呼ばれると、
どんなに仕事がたてこんでいても
「はい」と明るい返事で返してくれる。
手をとめて、相手のもとへ行く。
ちゃんとメモとペンを持って。
指示事項を手際よくメモにとり、ミスはほとんどゼロだ。
だから、彼女とは仕事がとてもしやすい。
そんなTさんの仕事ぶりを見るにつけ、
私はあらためて仕事の基本に立ち返ることができた。
リーダーとしてのモデルは、JAXAの川口純一郎さんだ。
言わずとしれた、小惑星探査機『はやぶさ』プロジェクトの
プロジェクトマネージャーだった方。
ユーモアとウィットというところでは・・・エトセトラ、エトセトラ。

モデルは一人でなくてもよい。
会議のファシリテーターのモデルは○○さん、
他部署との交渉術のモデルは○○さん、
聞き上手というところでは○○さん…のように。

そうお伝えしたら、「モデルは見つかりません」とおっしゃった方たちは、
「あっ、そうか」とほっとした表情をされた。

自分の周囲の身近な人一人ひとりの顔を思い出し、
学べるところを見つけよう。
それは「その人の素晴らしさ」を見つけることと同様。
ということは、
モデルを探すプロセスにおいて、
人の強みを見つけるスキルも磨かれるということだ。

さあ、あなたのモデルは誰?
その人のどんなところに魅かれる?

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