あなたが職場で仕事に取り組んでいる時に、
一番意識していることは何だろうか?
一緒に働く人たちの意欲を鼓舞し、
掲げる目標達成に向けて、
それこそ今している仕事にやりがいを持ってもらえるために、
あなたが意識していること。

私は、とてもシンプルだ。
そこで仕事をしている自分が、
周囲にどのような影響を与えているかを意識すること。
のみならず、どのような影響を与えたいかをイメージし、
そのようなオーラが醸し出せているのかを
自分で振り返っていること。

人の存在というのは、
そこにいるだけで周りにいろんなメッセージを発信している。
こちらのブログでも、何回も書いたことだが、
ご機嫌な人と一緒にいればご機嫌になるし、
不機嫌な人と一緒にいれば、不機嫌になる。
それはミラーニューロンの働きによるもの。
人が笑ったり、怒ったりする行為を見ると、
それを見た人の脳内の特定部位が活性化して、
実際、その行為をした人間の脳と
同じパターンになることが確認されている。
しかも、社会的影響力がある人物の気分に感染されやすい。
上司が不機嫌な気分でいると、
職場の人の脳内の不機嫌さが再生産され、
その職場は不機嫌なムードに包まれる。

さて、随分昔の話だが、こんなことがあった。
20代後半で銀行員だった頃。
本部で働いていた私は、
その時、各営業店に電話をかけていた。
職場内の研修実施報告書を
期限までに提出していない営業店の担当者にだ。

「いいか、本部のお客様は営業店の人たちなんだからな」
と日頃、上司から言われても、
報告書提出の催促電話はどうにもやる気がでない。
ああ、なぜ、期限を守ってくれないんだろう。
催促の電話をかけることに時間を使うんじゃなくて、
研修の内容考案の準備をしたい。
ああ! やんなっちゃう。
という気持ちでいたように思う。
あまりにも昔なので、もう推測だけど。

受話器を置いた私に、
斜め向え前に座っていた上司が言った。
「まるで『なんで私がこんなのやらなくっちゃならならないの』、
 っていう顔をしているな」
「そんなことないですよ」
「そういう顔をしているよ!」

しまった。
上司にはすべてお見通しだ。
そのときに学んだのだ。
何も言わずとも、自分の雰囲気すべては、
真実を周囲に伝えているのだと。
しかも、それは相手の気分を左右するものにもなると。

このときから、とても意識するようになった。
「どんな仕事でも面倒がらずに、主体的に前向きにやってほしい」
相手にそうなってもらいたいと思ったら、
まず自分がそう振る舞っていること。
言葉で要求するのは、そのあとだ。

それでどう変わったか?
ある時、先輩からこう言われた時がある。
「あなたがそこにいると、職場がぱっと明るくなるわね。
 元気がでてくるわ」
と。
よし、これでいい!

あなたは、まわりにどのような影響を与えているだろうか。
あなたがいると、リラックスできるのか、
やる気がでるのか、仕事が楽しくなってくるのか。
それとも、緊張するのか、
やる気がなくなるのか、仕事がつまらなくるのか。

20代の頃のあの時の私みたいに、
どうぞならないで。

・・・

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