(前回からの続き。facebook「講志塾storyI」から転載)
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★自己紹介シーン2~印刷会社勤務時代~フィードバックを求める

銀行を結婚退職してから、さいたま市に住んでいます。
半年間、専業主婦をしていましたが、また働き始めました。
(ここで、少し間を創ります。参加者はどんな展開になるのかな? なんだか起こりそうだな、と期待します)

なんと、さいたま市から宇都宮市に新幹線通勤したんですよ。13年間。
私の実家が印刷会社を経営していました。
父で三代目、私は書類上は4代目を継ぎました。
会社といっても、従業員13名の町工場です。
父は社長ですが、職人さんからは親しみを込めて「親父」と呼ばれていました。
そういう社風と、今までの銀行という社風は全く違うわけなんです。
当時の私は、印刷会社の環境になじめず、人間関係で苦労しました。
銀行での人間関係は、主に「教える・教えられる」関係なんです。
ですから、「教える」ことについては、経験がそれなりにあります。
しかし、私から教えられて、「一人でそこそこ仕事ができるようになった」社員と、じゃあ、これからどんなふうに関係を創っていけばいいのか、それがさっぱりわからなかったんです。
ところで、私のとっているコミュニケーションがどうなのかって、誰が一番わかっていると思いますか?

(ここで、間を創ります)

周りの社員のほうがわかります。
だって、私のことを日頃見ているんですから。
自分のことは、自分が一番わからないです。
例えば、クリーニングのタグが洋服の背中についていたとしたら?
それに気づくのは誰ですか?
周りの人のほうが気づきますよね。
それで、勇気をだして、訊いてみることにしました。
私がとっているコミュニケーションがどうなのかを。
改善したほうがいいところがあるとしたら何なのかを。
後継者の立場でもある私は、本当に崖っぷちだったんです。

それは、誰もいないパソコンルームでのこと。
正直にはっきり言ってくれそうな、若手社員のTさん、
彼女は当時23歳のデザイナーです。
私は彼女のデザインの才能をかっていて、とても可愛がっていました。
Tさんに「私のとっているコミュニケーションってどうなのかな?
直したほうがいいところってある?
あれば、直していきたいと思うので、率直に教えてくれるかな?」
すると、Tさんは・・・・

(続く)・・・・・・・・・・・

【解説】
ここで話す自己紹介で伝えている、大きなメッセージは、
自分からフィードバックを求めよう! というもの。
これは、上司、リーダーとして、とても必要なスキル。
研修で伝える内容の布石です。
さらに、私が「銀行」という整った環境だけで生きた人ではなく、
ものづくりという現場でもまれた人なんだな、
という親しみを感じてもらうこともあります。
さて、Tさんは私にどんなフィードバックをしたのでしょう。

第3章に続く