5年くらい前だろうか、
20代~30代前半くらいの若手社員を対象に、
コーチング研修を担当した時のこと。
研修の終盤には、必ずやることがある。
それは、コーチングの会話を練習すること。
コーチ役、クライアント役、オブザーバー役の
三人一組になって行う。
研修の総合演習だ。

さて、実際にやってみてどうだったのか。
学んだこと、気づいたことについて、
全員で振り返る時間に、ある感想にとてもはっとした。

  僕がコーチ役をやってみて、
  すごく印象的だったのは、
  最後の「質問」です。
  「次はいつ話しましょうか?」という。
  今までは、一度話せばいいと思っていました。
  充分だと思っていました。
  でも、そうじゃないんですね。
  フォローを続けるというのは、
  こういうことなんですね。

そう、その通り!
私も大切にしているところ故、
その場で付け加えた。
 
  その通りなんですよ。
  だから、一回の会話で全てを完全に終わりにしようなんて、
  思わなくていいんです。
  途中で終わってもいい。
  答えがまだでていなくてもいい。
  「次回までに考えてきて。次回はいつ話す?」
  これでいいんです。
  そう思ったら楽でしょ?
  5分くらいの会話の時間でも十分でしょ?
  相手との関係は、そうして少しずつ少しずつ修正したり、
  信頼関係をつくったり、
  お互いに知り合ったり。
  一気に全部をやろうとしないで、少しずつでいいんですよ。

発表された方は、
「うん、うん」と頷いていた。

一回話したので、その後は放任?
そうではない。
継続して相手と会話の時間を創り続けよう。
注意したいのは、愚痴のはきだし、だけにならないよう。
「その経験から学んでいることは何?」
「あなたができることは?」
「相手は、何を考え、どう感じているのだろう?
 何をしてほしいと思っているのだろう?」
「あなたにとって、どんないいことがあるの?」
など。
もちろん、質問ばかりするのではなく、
自分自身の話をしよう。
相手にとって参考になるならば。
そして、話しすぎないように。

毎日は、忙しい。
話ができる時間?
仕事をしながらだったら、10分、5分くらいではなかろうか。

その一回の短い会話を、継続して創っていくと、
どんないいことが起こるだろう?
お互いのコミュニケーションの量が増え、
交わしている会話の質もよくなるならば?
はい、これは宿題。
どんないいことが起こるだろう?

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