先日、ロジカルシンキングのセミナーを受講した。
導入は、アイスブレイク。
隣の人と「共通点を探す」という内容だ。
五分間で10個目指してほしいとのこと。
それもお互いに話をして、
コミュニケーションをとったうえで、
二人ならではの共通点を探して、というお題。
ペアの相手の方に、
「大河ドラマ、観ますか?」
だめもとで聞いたら、「観ます。歴史が好き」と言う。
「何時代?」
「戦国、南北朝・・」
「通ですね! 私も好きです」
「城、好きですか?」
「好きです。山城、いいですね」
「あっ、私も山城、好きです」
「竹田城とかいいですね」
と、そこで五分。

五分間でお互いにだせた共通点は、しめて19。
参加者15組のうち、トップ!

そうなれば講師から質問される。
「一番ユニークと思う共通点をひとつ教えてください」
「はい、『山城』です」
一瞬、講師がひるんだ。
山城ってなんだったっけ? という顔だ。
質問は、さらに続く。
「山城以外にはどういうのがあるんですか?」
え? 山城以外?
「はい、平山城、平城というのがあります」
「はー。僕にはよくわからないなあ」
そこで会話、終了。

と、ここで思ったのだ。
そうか、この質問の切り口は、
ロジカルシンキングの講師ならではだ、と。
MECEという切り口だ。
「互いに・モレがなく/全体に・ダブりがない」という、
あのMECE。
ロジカルシンキングの基本といわれる概念のひとつの。

山城と聞いて、「城」という全体像を浮かべ、
他にはどのような分類があるのか、
さっと脳裏に浮かんだのかもしれない。
と、講師の頭の中を察す。
実際、山城という切り口は、
城の様々な形態や形式のうち、
どのような場所に建てられたか、
という分類に基づいたものだ。

で、だから何? というと、
やはり質問というスキルには、
質問する側の思考パターンが反映されるということ。
もしも私が講師だったら、
「山城以外にどういうのがある?」なんていう質問は浮かばない。
するとしたら、
「一番お気に入りの山城はどこですか?」
「山城のどんなところがいいですか?」
「いつから興味を持つようになったんですか?」
「そこに行くと、どんなことを考えますか? 
 どのような気持ちになりますか?」
のように、「人」にフォーカスした質問をするだろう。
これは、私がコーチングの仕事をしているからだ。

ということは、だ。
人は、自分の思考パターンに基づいた質問を無意識にするということだ。
もしも、毎日毎日、あくる日もあくる日も、
同じパターンの質問を相手にし続けていたら、
相手はどうなっていくだろう?
そのパターンに基づいた思考しかできない人になるだろう。

ここで、職場に話を変えれば、
部下の思考パターンというのは、
上司の質問パータンによってつくられるといえる。

だから、
上司の立場になったら自己観察が欠かせない。
自分はどのような思考パターンで生きているのか、
日頃、どんな質問を自分にしながら生きているのか、
そして、どんな質問を部下にしているのか。
自己観察が大切だ。
質問と答えはセット。
質問されれば、相手は答えを求めて必ず考える。
ひとつの観点からの質問しかしないのではなく、
多くの観点からの質問を部下に問いかけよう。
ほんとうに部下を考える人材にしたいのなら。

ということで、
私の場合は「人」にフォーカスする質問に加え、
「事柄」にフォーカスする質問もしていこうと思った。
このテーマ、興味深し。
次回もこの件に関して思ったことを書いてみたいと思う。

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