なぜ、あの人はこうなんだろう!
家族、親戚、友人、地域のコミュニティ、
チームメイト、上司、先輩、同僚、部下、後輩、
お客様、取引業者・・・。
とかく、自分以外の誰かとともに事を成そうとする時には、
こんな心のつぶやきがあって当然。
しかし、そのつぶやきは、
どうしたら昇華できるのだろう?
ずっと心のうちにあったら、疲れるもとだ。
ストレスも上がる。
私がそうなる時は、ある場面を思い出すようにしている。
ある企業の常務が大学生相手に話をしていた時のこと。
その方は、その企業で女性初の役員になられた方だ。
彼女は学生たちにこう話した。
「自分の信念を持って、新しいことをやりましょう。
誹謗中傷は気にしないで。
一歩一歩進んで、自分の夢を叶えて」
とつとつと、静かに、一つひとつの言葉を
相手の心にそっと置くように話される。
柔和な雰囲気ながらも、意志の強さが伝わってくる。
女性の学生が質問した。
「どうしたら誹謗中傷を気にしないですみますか?」
それは私も知りたいところ。
「その人は、なぜそれを言っているのか。
その人を取り巻く環境がある。
その人が経験していることがあって、
そういうことを言っているんだな、ということを理解する。
なぜ、自分はそれに共感できないのかな、
ということを深く考える。
点だけを見ると、衝突する。
人はみな、幸せになりたいという根本なところは同じ。
お互いに違いを認識しあうことが大切。」
しみじみと心に響いた。
なぜ、自分は相手のそのことに共感できないのか
深いなあ。
自分を誹謗中傷する人と、「闘う」でもなく、
「逃げる」でもない。
お互いに違っていたとしても、
「幸せになりたい」というのは「皆、同じ」。
違いばかりをフォーカスするのではなく、
お互いの「最大公約数」を広げるということか。
自分を大切にしつつ、相手も理解していくということ。
こういう心持ちでいれば、
目の前に起こる一つひとつに右往左往せずに、
どっしりと構えていられそうだ。
なんで、あの人はこうなんだろう!
そう思うたびに、
あの常務の穏やかなたたずまいを思い出す。
そして、小さい自分をふっと笑う。
点だけ見ると、衝突する
これを肝に銘じて。
また、あの常務の話が聞きたいものだ。
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