うちの近くに、地域猫がいる。
真っ白な、なかなか可憐な猫だ。
かれこれもう10年近くいると思う。
さて、この猫。
全くもって私たち人間を怖がらない。
いつもの歩くペースで近づいても、
しゃがんで目をのぞきこんでも、
指を口の前に差し伸べても、
「何?」という感じで逃げる素振りが全くない。
他の猫はそういうわけにはいかない。
「ああ、かわいい」とそっと右足一歩進めても、
じいっとこちらの様子をうかがって、
さっと逃げる。
もともと猫というのは、逃げる習性があるのだから、
理に適っているといえる。
じゃあ、うちの近くのあの白い猫は?

言いたいことは何かというと、
「猫は逃げるもの」であったとしても、
「そうじゃない」猫もいるということ。

私たち人だってそうだ。

「今の大学生って、正解を求めませんか?」
それは、「正解を求めるものですよね?」の
前提ありきで訊いている。
「若い人って、打たれ弱いですよね?
 ゆとり教育なんですかね?」
そう訊かれことも。

ダイバーシティとか云々とか言われる世の中だが、
女性、男性、世代、正社員、派遣社員などのような、
目に見えるわかりやすい違いのみならず、
人と人との目に見えない違いのほうが、バラエティ豊かだ。

年代に関わらず、
正解がないと不安で動けない人もいるし、
そうでない人もいる。
年代に関わらず、
打たれ弱い人もいるし、
すっごく打たれ強い人もいる。

そういう前提で、目の前の人を見ないと、
大切な真実を見過ごしてしまう。
本当はできるのに、
「この人はできない人」と見てしまっていたら、
その人を活かすことなどできやしない。

人は誰に対しても、
少なからずそういう思い込みはしているもの。
それが悪いわけじゃない。
だから、自分が相手に対して、
どういう思い込みを抱えながら一緒にいるのか、
まずはそのことに気づくこと。

気づいてどうするかは、
自分で決めればいい。
思い込みをしていることで、
失っていることもあれば、
手に入れていることもある。
それを考慮したうえで、
どう判断するか、どう行動するかは、
自分の責任でもって決める。

それが大切なことと思う。

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