先日、「どうしたい?」と質問されれば、
やっぱりすごく考える、やっぱりいい質問だ、
そのような内容で投稿した。

と書いたそばから、部下を育てるのに、
この質問をこんなふうに活かしているじゃないか、
そんなシーンを見たので、今日はそれを書いてみようと思う。

それは、NHK『プロフェッショナル仕事の流儀』を観ていた時。
その日のタイトルは、
『産婦人科で命の医療チーム、母子の伴走者』。
医師、荻田和彦さんを追ったもの。
漫画の『コウノドリ』を知っているだろうか?
荻田さんは、その漫画のモデルになっている人だ。

さて、カンファレンスの場面。
荻田さんは若手医師を育てていくことも、
自分の役割と意識している。
そんな荻田さんと20代の若い医師の会話。

若手医師「ステロイドをどうしようかな、と思って・・・」(言いよどむ)
荻田さん (すかさず)「どうしたい?」
若手医師「患者さんが落ちついているので・・・(声が次第に小さくなる)」
荻田さん「2年目だから、先生がプランを立てたらええ」
若手医師「もうちょっと様子を見みてみようと思います」
荻田さん「見てみたいな。それでええやんか」

やっぱり、ここでもでてきた。
「どうしたい?」の質問。
若手医師は、治療プランに自信がないわけではないが、
ほんとうにそれでいいのか、確信が持ちきれない。
もしかしたら、上司の荻田さんから、
「それでいい」とか「こうしたらいいんじゃないか」と
言ってもらいたかったのかもしれない。
お墨付きが欲しいというか。
しかし、荻田さんの育成方針はこうだ。

  突き放し、見守る

これは、私もとても共感するところ。
相手が言いよどんでいる時、
少し悩んでいそうな時、
「それで大丈夫」と背中を押してほしいと思っている時、
それでも「どうしたい?」とあえて問う。

実は、私は「どうしたい?」と訊ねながら、
「自分、冷たいんじゃないか」とうっすら思う。
それでも、ここが相手にとって正念場と思えば、
励ます言葉よりも、その問いを相手に届ける。

さっきの二人の会話で、
最後に若手医師が言った言葉、
「~~したいと思います」には、
力がこもっていた。
「これでいく、大丈夫」と確信が宿っていた。

多分、荻田さんは、
若手医師が自らコミットしたことに、
あなただけの責任だから、ではなく、
自分も責任を一緒に負っている。

  突き放し、見守る

そういう姿勢を持つ人の、
「どうしたい?」には、
相手への尽きることない信頼がたくさん詰まっている。
何を質問するか、
ではなく、誰が質問するか。
これからも折に触れ、
荻田さんと若手医師の会話を思い出しながら、
「あなたにはできる」気持ちを添えて、
相手に質問していきたい。

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