問いと答えはセットだ。

明日は何を着ていこう?
と問えば、どの服を選ぶか考える。
今日の夕飯は何を食べようか?
と問えば、夕飯のメニューを考える。
なぜ電車が遅れたのだろう?
と問えば、電車が遅れた理由を考える。

問いにはそれだけの力がある。

面白いことに、人がする問いというのは、
その人なりのパターンがある。
問題解決志向の人は、「なぜ」が多い。
物事を明確にしたい人は、「例えば?」が多い。
小さい頃からその問いを自分にもしてきて育っているから、
もう思考の癖になっている。
問題はだ。
自分によくしている問いは、
相手にもよくしてしまうということだ。
となると?
問いのバリエーションが非常に少なくなってしまう。
その問いは、自分にとっては有効でも、
相手にとってはそうでないかもしれない。
結果として、相手にとって、
視点も増えないし、視野も広がらないし、
気づきが起こりにくい会話になってしまう。

なので、自分が自分にする問いに偏りがないよう、
日頃から意識している。
かくいう私も「なぜ」という問いが多い。
「なぜ、寝坊しちゃったんだろう?」
「なぜ、上手くいかないんだろう?」
「なぜ、スムーズにいかないんだろう?」
それはまるで無数の流れ星のよう。
心のなかでわんわんと大合唱だ。
これはまずい!

そう思っていた矢先、いいことがあった。
昨日、出かけ間際に着たコートのファスナーが、
なかなか上がらない。
時間が迫っているのに、焦るばかり。
この状況、いつもの私だったら「なぜ、上がらないの!」だ。
しかし、その時にクリアに浮かんだ問いは、
「何があったら上がるだろう?」だったのだ!
あれ? いつもと問いが違う。
その瞬間、すーっとファスナーが上がった。

ほぉ。意識すればできるようになるものだ。
コーチングスキルを磨く旅は、まだまだ続く。
日常の小さな場面で、小さな成功体験を実感する。
その積み重ね、積み重ね。

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