今まで、あなたの「強み」に焦点は当ててくれた人は誰?
それは、いつ、どんなふうに当ててくれた?
ずっと考えていた。
わたしの「強み」に焦点を当ててくれた人は誰だろう?
過去の体験を探ってみた。
母親?
小さい頃、あれは小学校低学年の頃だったろうか。
おもむろに言われた。
「あなたは、教えるのが上手いわね」
近所の子に折り紙を教えてあげていた時。
それともうひとつ。
「あなたは、面倒見がいいわね」
年下の従妹の手を引いて歩いていた時。
私に「強み」をさりげなく教えてくれた。
父親?
「おまえは、何でも一生懸命だな」
中高の部活や銀行での仕事ぶりを見てのことだ。
一方、「おまえは、人を信じやすいから気をつけなさい。
いいように利用されないようにな」
これは「強み」に焦点をあてたうえで、
「強み」の裏返しなるものをアドバイスしてくれたものだ。
友人?
「あなたは委員長よりも副のほうがあっている。
委員長になると、周りの人たちにいろんなことを気を遣いすぎて、
言いたいことが言えなくなるから」
こんなことを言った友人もいたな。
これも私の「強み」に焦点をあて、
より活かされることを思ってのコメントだ。
銀行で働いていたときは?
融資係から定期預金の窓口担当に異動になったことがあった。
あれは、事務職は事務職でも、お客様との相談対応という仕事に
私の強みを活かそうとした店長席の判断だ。
お客様に感じよく丁寧に接客し、
うちの銀行のファンになっていただきたい、
そんなコミットメントを私の「強み」と見てくれたからだろう。
営業店から人事の研修グループに異動したときは?
あれは、当時の人事部次長が私を推薦したようなのだが、
彼はかねがねこう言っていた。
「この会社が好きな人、ここで働いている人が好きな人。
そういう人が研修の仕事に向いている」と。
この会社をよりよくしていきたい、
そんな私の思いを「強み」として感じとっていたのだろう。
そういえば、こんなこともあった。
就職支援でのことだ。
相手に相当厳しいフィードバックをして、
言いすぎたかと落ちこんだことがあった。
それを知ってか知らずか、側にいた仕事仲間が、
「猪俣さんのフィードバックは愛情があるから、
相手にちゃんと届いていますよ」
と。
これは、“フィードバック”という視点から
私の「強み」を見ていてくれたからこそ。
で、今は?
コーチングのクライアントさんは?
「必要とあらば、言いずらいことでも本当のことをはっきり言う人」。
それがコーチとしての私の「強み」と見ているからこそ、
コーチを依頼しているのだと思う。
研修を依頼されるお客様は?
やはり「ばしっと指導してくれそう」とか、
「モチベーションを上げてくれそう」や、
「こちらが意図する結果をだしてくれそう」、
という期待で依頼していらっしゃると思う。
私の「強み」を見ているからこそ、
状況と結果に応じて、選んでくださっている。
はじめは、半信半疑で書いてみたが、
気付いたことがある。
わたしの「強み」に焦点を当ててくれた人なんて、
実はそんなにいないんじゃないか、とたかをくくっていた。
しかし、こうして少し振り返っただけで、
あの人も、この人も・・・と名前がでてくる。
もっと時間をかければ、もっと多くの人や場面を思い出すだろう。
365日24時間、ずーっと「強み」に焦点を当てられることはない。
しかし、人は、瞬間、瞬間の早さで、
もう無意識レベルで、人の「強み」を感じとっている。
あとは、人によりけりだが、
その「強み」なるものを伝えてくれたり、
反対にアドバイスをくれたり、
数ある候補の中から自分を選んでくれている。
振り返ってみれば、
その人を思い出すだけで心が温かくなる人、
楽しい気持ちが甦ってくる人、
そういう人たちは、
全員、私の「強み」に焦点を当ててくれた人なのかもしれない。
反対に、その人の顔を思い出すたびに、
「いや~」な気持ちがわいてくる人は・・・?
私の「強み」をかえって疎ましく感じていた人だったのかもしれない。
いずれにしても、
「強み」に焦点を当ててもらった結果起きたことは、
たとえ辛く大変で困難なことであっても、
その後の私を間違いなく、伸びやかに成長させてくれた。
んー。深い。
では、今度は反対の問い。
あなたが今、「強み」に焦点を当てている人は誰?
いつ、どんなふうにしている?
今度は私が周りの人を・・・という視点。
さて、どんな発見や気づきがあるだろう。
どうぞあなたも一緒に!
・・・to be continued・・・
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