コーチング研修で、
「職場の上司のふるまい」を2パターン演じるという、
デモンストレーションをしている。
最初の上司役は次のようだ。
・椅子に浅く座り、背もたれにもたれかかる
・足組み、腕組み
・あいづちなし、頷きなし
・無表情
・相手を見ないで、書類をめくりながら相手と話す
続いての上司役では、
・椅子に深めに座る。背筋が伸びる
・足を組まない、腕も組まない
・あいづちを打ち、頷く
・相手と視線をあわせて、表情豊かに聞く、話す
のように演じる。
デモンストレーションが終わると、
参加者の方同士で感想を話し合っていただく。
大方、最初の上司の場合は、
・威圧的
・早く逃げたい
・やる気がなくなる
・わからないところがあっても聞けない
・ないがしろにされている
という感想がほとんどだ。
二回目に行なったほうは、その反対の内容になる。
相手が視線を合わせてくれていると、
安心できるし、
自分を認めてもらっていると感じられ、
やる気もでてくる、
そういう感想がほとんどだ。
しかし、先日は、
20代の男性から新鮮な感想をいただいた。
そんなに見られると、
かえって話しずらいのではないかと思う
なるほど。
彼の感想から気づいたことがある。
それは、デモンストレーションをしていた時の私の視線が、
きつかったのかもしれないなぁ、ということ。
相手の目を見ながら話をする、話を聞く、
それは基本中の基本。
それができたら今度は、
相手がこちらの目を楽な気持ちで見続けられるような、
「まなざし」をつくることに心を傾けたい。
優しく、穏やかで、柔和な「まなざし」になるように。
いくら視線を合わせるといっても、
じぃーっと射るような、強い「まなざし」で見られたら、
誰でも心はそわそわして落ち着かなくなるだろう。
余計に緊張し、話したいことが話せなくなるだろう。
目は心の窓、とはよくいったものだ。
彼は、大切なことを教えてくれた。
私の目の表情は、今、どんな感じ?
どのような「まなざし」で相手を見ている?
このような振り返りを都度都度していきたい。
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