コーチングの勉強会を担当した時のことだ。
その勉強会には、様々な企業から、
様々なバックグラウンドをお持ちの方が一堂に参加されていた。
ほぼ管理職の方たちだったが、
経営者の方が一人いらした。
その方の感想がとても印象的だった。
「管理職の立場の方の話を聞いて、わかったことがあります。
コーチングスキルでも「要望する」と「指示」の区別が
はっきりしなかったのですが、なぜ、はっきりしなかったのかが、
わかりました。
立場の違いからだったんだなあ、と。
自分は社長だから、相手に「要望する」ことは、
結局「指示」になってしまう。それかと。
立場が違う方の話を聞くと、ほんとうに参考になります」
あらためて、自分を客観視できたということだ。
そういう捉え方ができるその方が、
素晴らしいと感じ入ったが、そうなのだ。
自分と立場が異なる人と、
同じテーマで向き合い、話し合う場というのは、
視点が増え、視野がさっと広がることがおおいにある。
もちろんそういうことが起きるためには、
参加者全員がその場のルールを守っていることが前提だが。
例えば、
一人ながながと話さない。
相手が話している時は、最後まで聞く。
お互いに学びあう姿勢でいる、
守秘義務・・・など。
経営者同士が集う場に一緒にいたことがあるが、
「景気がうんぬん」「人が減ってうんぬん」
「あそこの会社の誰それがうんぬん・・・」と、
気晴らしにはなろうが、
どうにも堂々巡りの話で終始している。
私も愛想笑いをするばかりだ。
だから、いつも同じ会社の人、
同じ立場の人とばかりで集っているのではなく、
社外の人と会い、話す機会を積極的につくろう。
立場の異なる人と会い、話す機会をつくろう。
必ずや現状の突破口となるヒントが得られるはずだ。
変化がおきないように、ぬくぬくとなんかしていられない。
自分から異なる環境に飛び込む。
そんな変化を起こしてみると、
現状に落ち着いて対応できている「大人」の自分、
感じられるのではなかろうか。
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