目標を「しなければならない」という気持ちで
追い求めるなかれ。
それじゃ、やっていて辛くなるばかり。
それよりも、「want!」。
「やらねばならない」を「やりたい」に変えよう!
それでこそ、目標は達成できる!

なーんてことは、
わかってるよ! だ。

わかっていたって、
やりたいことだけやっていたら、
私など、「旅人」になってしまう。
(旅が好き、という意味)
仕事でやりたいことだけやっていたら、
すっごく狭い世界で生きていきそう。
視野が狭くなって、なんだか頑固になっていきそう。

しかし、しかしだ。
やっぱり、目標は「したいこと」で設定したほうがよい。
それを痛感した体験をした。

それは、ある研修のシナリオ(スクリプト)を考案している時。
初めて取り組むテーマ故に、
なかなか構想がまとまらない。
時間だけが経っていく。
ああ、スケジュールに余裕があったはずなのに、
決めた期日になっても構想がまとまらず。
そうこうしているうちに、
新しい仕事がどんどんレイヤーのように積み重ねって。
ああ、早く、この研修シナリオを完成させたい。
終わらせたい。そして、すっきりしたい!
もしも終わらないと・・・?
こんなもやもやして、すっきりしなくて、
もたついた感じにどんどん包まれてしまう。
それは避けたい!!!
と感じれば感じるほど、
思考状態は、一層沈滞ムード。
ああ、今日もできなかった。
ああ、今日もできなかった。
バッグにはいつも関係資料を入れて、
合間の時間を見ては、ノートにアイディアを書くも、
それで終わり。一向に前に進まない。

仕上げます、と言った日に結局できず、
セッションでコーチに告げる。
「できませんでした!」
はっきり言われた。
「いけませんねぇ」
とほほ。はい、いけませんです。

その後、考えて気づいた。
なるほど、こういうことかと。
「早く完了せねばならない」、
そうでなければ、こんな嫌な状態になる、
そんな状態は避けたい、
それが今回の私のモチベーション(動機)だった。
つまり、
達成しないと発生するであろう
マイナスの出来事を回避するために設定した目標、だったのだ。
できるならばやりたくない、
しかし、やらねば私にとってマイナスの出来事が発生する、
だから仕方なくやる。
それじゃ、気持ちが重くなって当然だ。

では、どうすればいいのか?
こう、捉えなおした。
今、私がこの研修シナリオをつくっているのは、
参加者が知的刺激を感じる場につながっている、と。
「面白い!」
「なるほど、テキストに書いてあるのはこういうことだったのか!」
「そうか、そうやればいいのか!」
「難しいことなんてないじゃないか。やってみよう!」
参加者にとって、自分の人生がよりvividになっていく
きっかけの一つになるように。
そんな思いを描いたら、手が動いた。
追い求めたいビジョンが描けているということは、
今の自分はそのビジョンの中の一部になるということ。
今していることが未来につながる、
という感覚が、行動のエネルギーになる。

その目標の背景にあるのは、「避けたい」ものなのか、
それとも「追い求めたい」ものなのか。

「追い求めたい」もので創った研修シナリオを
次回のセッションでコーチに話した。
話しながら、「これで大丈夫、いける」と自ら確信が持てた。
結果は・・・。
イメージに近い、安堵する研修結果となった。

だから、やっぱり、
目標は「したいこと」で設定したほうがよい。
「しなければならない目標」になっていると気づきさえすれば、
「したい目標」に自分次第で設定し直せる。
両者とも、表裏一体。
限られた人生なのだから、
自分の人生、「しなければならないこと」だけで、
埋め尽くさないようにしよう。

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