自分の強みを知る方法?

強み発見ツールなど、世間にはいろいろなものがある。
それを活用するのも、ひとつ。
しかし、私のおススメは、
ズバリ! 周りの方から教えてもらうことだ。

「私の強みは何ですか? 教えてください」

と。
大体、強みっていうのは、
自分が一番よくわかっていない。
自分と一心同体だからだ。
例えるならば、クリーニング屋さんのタグ。
あの、「イノマタ様」と書いてある。
あれがもし着ているジャケットの背中の裾についていたら?
当の本人が一番気がつかない。
周りのほうが、何かの拍子に「あっ!」と気づいて、
「ついていますよ」と教えてくれるだろう。
そんな感じだ。

今から10年ほど前のこと。
私も周りの人に聞いてみたことがある。
そしたら次のように返ってきた。
(メモが残っていた)

 友人Aさんから
 ・リーダーシップがある
 ・信頼感がある
 ・気配り、周囲への配慮がある
 ・達成意欲が強い
 ・ゴールへのコミットが高い
 ・前向き
 ・辛いことや簡単に受け入れられないことでも、
  自分のこととして受けとめ、今後の課題として捉えることができる

 友人Bさんから
 ・いいものを目指そうと思う、最高のものを目指そうとする意志がある
 ・妥協しないでやる
 ・責任感がある
 ・実行力、行動力がある

 家族から
 ・いつもにこやか
 ・頑張りや

ふうん。なるほど。
こうして丁寧にいただくのは有難い。
が、ひとつ気になったものがあった。
「リーダーシップがある」というところだ。
え? あるだろうか? 
いやいや、とてもあるとは思えない。
あったら、もっと人間関係も仕事も上手くいっているはずだ。
そもそもリーダーシップを身につけたいと思って、
コーチトレーニングプログラムを受けているくらいなのだから。
10年前の私は、そう思った。
しかし、しかしだ。
有難くいただくことにした。

自分なりのリーダーシップを発揮して、
職場の人間関係をよりよくしてきたい、
それは目指していた姿だ。目標だ。
到底そこにはたどりついていない。
足りないものばかりだ。

でも、友人Aさんからの「リーダーシップがある」という言葉を
有難くいただくことにした。
そう受け入れることで、
理想の自分に向けての確実な一歩になると思ったからだ。

そして、今、あらためて思う。
強みを活かせる人は、
「あなたはここが強みだよね」と周りから教えてもらったことを
素直にいただける人だ。
周りが自分をそう思った、ということでは、
間違いなく事実なのだから。

そう言えば、こんなもあったっけ。
5年ほど前、仕事仲間に、
「あなたが感じている私の強みを教えてよ」とお願いした時のことだ。
彼女は「いいですよ」とさくさくとメールで返事をくれた。
が、そのあとがいい。
「猪俣さんばっかり、ずるいですよ~。 私の強みも教えてください」
ときた!
このあっけらかんぶりが、既に彼女の魅力なのだが。笑
「あなたの強みは、物事に取り組むスピードが早いこと。
 だから結果的に、同じ時間でも他の人よりも多くのことができているじゃない。
 それってすごいと思う。私も真似したいと思っているんだ」
驚ろいたことに、彼女はそのことに全く気づいていなかったという。
やっぱりそうなんだ。
自分じゃ無意識にやっていることだから、
自分の強みは自分が一番わかっていない。
「教えてくれてありがとうございました! 
 これからは、これを自分の強みとして、意識してやっていきたいと思います!」
ほんとうに彼女は、どこまでも明るく、朗らかだ。

自分の強みを相手から教えてもらう。
そして、自分も相手の強みを教える。
こういうやりとりから、
素敵な「つながり」が生まれていく。

さあ、あなたも自分の強みをリサーチしてみよう!

あなたにはどんないいことが起こるだろう。

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