自分で言うのもなんだが、
ぱっと見た目の私の印象は、教師という感じだ。
さながら教頭先生。
と言うと、聞いている全員が全員、
「わかるー?!」「そんな感じー!」と賛同くださる。
何が言いたいのかというと、
だからだろう。
よく質問される。
「これって、どうなんでしょう?」
「これって、こうですか? ああですか?」
など。
なんでも知っている人に見えるのだろうなぁ。
さて、私の仕事の軸であるコーチングは、
次のように言われている。
相手が主体的な人に育つように
やる気と行動がでるように
自分で考えて自分で決断できるように
自分で目標が設定できて、その目標を自ら達成できるように
などなど。
これらを実現可能なものにするためのコミュニケーションというイメージだろう。
なぜ、それらが実現可能になるのだろうか?
それは、コーチングする時のコーチのスタンスとして、
次のものがあるからだ。
それは、
答えは相手の内側にある
というもの。
そうなのだ。
そもそも答えは相手の内側にある、というスタンスであるということは、
「答えは相手の内側にあるよね」ということを信じているということでもある。
そして、
「考える力だってあるよね」
「自分で決める力だって、もちろんあるよね」
「決めたことをやり遂げる力だって、発揮できるよね」
と信じていることでもある。
だから、待てる。
自分の意見やアドバイスをぎりぎりまで言わないでいられる。
このテーマは相手が考えるだけの価値があるのか否か、
そこまで瞬時に考えられるからこそ、
「あなたはどう思うの?」と質問できるのだ。
それに、何よりも知っている。
自分で考えることは、とても楽しい! ということを。
答えが見つからない時は苦しい。
時間ばかり過ぎるようで焦る。
早く答えが欲しい! そう思う。
けれども、答えは必ず見つかると信じていれば、
予想もしなかったタイミングでぱっと浮かぶものなのだ。
自分で気づいたアイディア、発見した答えは、
静かに積み重なって、その人の揺るぎない軸にもなっていく。
自分でたどりついた答えだからこそ、何としてもやり遂げる強い意志にもなる。
だから、「あれこれ」訊かれても、私はすぐに教えない。
でも、もちろん相手が考えやすくなるように、
ヒントとなる問いは投げるけど。
(お取引のお客様からの質問に対しては、
専門家として意見をお伝えしますよ)
質問されてすぐに教えてしまうのは、
相手が脳に汗をかきながら考えられる、
ワクワクする楽しい体験をこちらがとってしまうこと。
そんなふうにも捉えている。
と思っていたら、またもや「ほぼ日手帳」に
シンクロするような言葉が書いてあった。
『物語』には、ある種の抽象性がないと、ダメだと思う。
抽象性があれば、観ながら考えるんです。
観客が。自分の頭で。
で、観客に考えてもらわなきゃ、物語はつまらない。
作品ってのはさ、何もかも与えちゃったら、つまらないんだ。
佐々木昭一郎さんが『物語とは何か。』の中で。
今の世の中、グーグル先生なる言葉もあるくらい、
ネットですぐに知りたいことが検索できる時代。
そういうのはネットに任せて、
人だからこそできる、
温い(ぬくい)関わりを大切にしていきたい。
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