研修で、リーダーシップコンピテンシーというアセスメントを活用している。
それは成果をあげるリーダーたちが共通してとっている行動を棚卸し、
リスト化したものだ。
25項目あるうちの、次の項目が心に響く。
私は人の成長や成功を心から願って関わっている
この一文を読むたびに、考える。
しかも、「心から」とあるではないか。
言葉はビークル、という言葉がある。
つまり、相手に届くのは、自分が発した言葉ではない。
言葉にのった自分の感情、思い、気持ち、考えが、
相手に届くのだ、という意味だ。
ということは、こちらが相手に対してどういうスタンスでいるのか、
そのスタンスから醸し出されるものも、
如実に相手に伝わっているということではなかろうか。
ミラーニューロンという脳神経細胞がある。
これは1966年にイタリア人の学者によって発見されたものだ。
人が笑ったり、怒ったりする行為を見ると、
それを見た人の脳内の特定部位が活性化して、
実際、その行為をした人間の脳と同じパターンになることが確認されているらしい。
つまり。
気分は感染する、と。
とあらば、やはり伝わってしまうだろう。
自分の本音というものは。
相手の成長や成功を心から願っていれば？
相手は揺るぎない信頼をこちらに感じてくれるようになるはずだ。
こちらが何を言おうが、相手はそれを自分ごととして受けとれるはずだ。
叱られようが、怒られようが、
時に感情的に何かを言われようが。
一時のことで、お互いの関係が修復不可能になることなど、
絶対ない。
私は人の成長や成功を心から願って関わっている
私はそこまでできていない、と気づいた時から、
常にこの項目は意識している。
意識してどうなったか？
相手がどのような態度をとろうが、
反応しようが、それも相手の選択肢の一つ、
と、よい意味で客観的に捉えられるようになった。
それは、私の心に平穏をもたらしてくれている。
あなたはどうだろう？
相手の成長や成功を・・
心から願って関わっているだろうか？
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