週末、岩槻映画祭に行った。
それは、若手やベテランの枠を超え、新たな才能と出会える短編映画のコンペ映画祭。
全国から寄せられた作品を上映し短編映画の魅力を発信するもの。
映画ならではの象徴的な画角、シーンの見せ方、ストーリーの展開など、短編ならではの真剣勝負の意気込み。
面白かった!
最も印象的だったのは、上映後の監督や役者さんのコメント。
苦労、工夫、込めた思いなど。
ある監督は、「子育てなどでアニメーターの仕事をあきらめざるをえなかった主婦の方たちに今回は声をかけた」とおっしゃっていた。
そういう思いもあるのだなぁ、と。
さて、休憩時間。
舞台で挨拶されていた役者さんが、ホールの椅子に一人座っているのを見かけた。
ほっと安堵しているかのような様子。
考えもなしに声をかけた。
「私は素人なので映画のことはよくわかりません、それでも面白かったです。よかったです!」と擬態語を連発。
俯き加減だった彼女、ぱっと顔が明るくなる。
聞けば、兵庫から一人で来たとか。
初めての埼玉なので、心細かったとおっしゃる。
声をかけてもらって嬉しいです、とな。
誰かのことをほんのちょっと気にかけて、ただ声をかけてみる。
これって、親切っていうカテゴリー?
まあ別に何かにあてはめなくてもよい。
直感でいい。
ちょっとさびしそうで、ちょっと元気がなくて、ちょっと疲れたように見えて、気になる人がいたら声をかけてみよう。
どんな声かけだっていい。
相手の心も少しは華やぐし、自分も気分がよい。
いつでもできる、小さな小さな優しさ。
声かけは、それを表してくれる。
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