こんにちは。storyIの猪俣恭子です。
鳥取県、倉吉の蔵造りを観光した時、とても興味深い体験をしました。
昔ながらの風情ある建物を見学していた時のことです。
他にお客さんがいないこともあって、受付の方がガイドしてくれました。
その方は、木材やガラスの希少性や建築に施された工夫など、細やかに説明してくださいます。
聞いていてもう、面白くてしかたがない!
写真撮影が趣味の私は、夢中になってカメラのファインダーをあちこちに向けました。
縦向きで撮ろうとすると、ガイドさんから「ここは横のほうがいいんじゃないですか?」とアドバイスされました。
「そうですか、ありがとうございます」と、即、位置を横に修正。
客間から見える庭を撮ろうとレンズを構えると、今度は、「もっと下がって撮ったほうが、蛍光灯の紐が入らなくていいですよ」とアドバイス。
言われたとおりに、客間の奥にさっと下がり撮影。
このようなことが何回か続くと、私自身に面白いことが起こりました。
だんだんとその方に「このアングルでいいですか?」と確認したくなってきたのです!
そう、自分がどう撮影したいかよりも、アドバイスをしてくれる人の意見を優先したくなってきたというわけです。
なるほど…と思いました。
アドバイスというのは、「あなたがやろうとしていること、やっていること、考えていることよりも、こっちのほうがいい結果になるから、こちらを採用したほうがいいよ」というものです。
アドバイスされると、なかなか断りにくい。
断ると、相手から「頑固だ」「自分のやり方にこだわる人だ」などと思われかねない。
相手が上司や先輩など、気を遣う立場の人だったらなおさらのことです。
しかし、私もこのガイドさんのようになっているところがあるんじゃないかと、「ひやっ」としました。
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