こんにちは。storyIの猪俣恭子です。

Aさんがちょいとしたミスをしまして、私に詫びるというシーン。
Aさんは、「すみません、すみません、本当にすみませーん」と何回も謝るのがいつものパターン。

しかし、それだといつしか「謝る」ことが目的になってしまいます。

ところで先日、「罪悪感」なる感情について面白い記事を読みました。

脳は、「罪悪感を感じた後にとる行動は、自分にとって、とても価値あるものだ」と認識してしまうとか。

ということは、やはり何回も「すみません」と言っているのは、その人のためにならない…ということ。

さて、Aさんの第一声は、予想どおり「すみません」から始まりました。

「Aさん、お気持ちを十分受け取りました」と私が言うや否や、その方からまたもや「す…」と小さな声が。
最後まで言わせてはならじと、慌てて被せちゃいました。

「Aさん、『すみません』は一回で大丈夫。
これで終わり!
これからのことを一緒に考えましょう!」

Aさんは、それでも「す…」と言いそうになりましたが、さすがに飲み込みました。
その後の私たちは、時折、笑い合いながら楽しい時間を過ごしたのでした。

でもなあ、そんな私もかつては、よーく「すみません、すみません」と言っていました。
当時コーチングを受けていたコーチに言われたことを思い出しました。

「すみません よりも ありがとう のほうが嬉しいな」

はっ、としました。

そして気づいたのです。

私は「すみません」と言うことで、相手から責められないように自分を守っていただけだ、と。
本当の意味で謝っているのではない、ということも。

それは、実は相手をコントロールしていることになるのでは?!

それからというもの、「ごめんなさい」と「ありがとう」をセットにして伝えるようにしています。

それにしても、あのコーチの伝え方のなんて爽やかなこと。

私も言ってみたいです。

「すみません は一回でOK!
すみません よりも ありがとう のほうが嬉しいな」

と。

そんな場面、はやく来るといいなあ。