こんにちは。storyIの猪俣恭子です。

「周囲からどう見られているか、評価が気になって仕方がありません」

…という方がいます。

気になって当然です。
人は誰しも、自分が属している場(組織、チームなど)で「他人から認められたい」という欲求を持っています。

そう、価値ある人物だと思われたいし、自分でも思いたい。
それはどんな立場の人であってもそうです。

とはいえ、「周囲からどう思われているのか、評価されているのか」が気になりすぎると、相当しんどいです。
自分の一挙手一投足を、他人がどう評価するかなんて、わかりませんからね。

そのうち、自分らしさが失われ、表情も暗くなってしまいます。

そんなときにどうアドバイスするかですって?

「他人の目なんて気にすることないですよ」

よく聞くアドバイスですが、それができないから苦しい。
知っていることと実際にできることは、大人になればなるほど、大きくなります。

私だったらどんな言葉をかけるでしょう?
考えてみました。

「他人からどう評価されるか、見られるかが気になるのは当然。
人と人とのつながりの中で私たちは生きているのですから。

だからこそ、『見られている自分』から『相手を見ている自分』に立場を変えましょう。

簡単なことです。
あなたが相手の評価を高める人になるのです。

それはコーチングでいうところの「承認」というスキルです。
相手がとった行動や言動から、あなたが受けたプラスの影響を伝えてください。

例えば、

『あなたは、仕事の指示を結論から話します。
ですから、とてもわかりやすいです。
仕事がしやすくて助かっています』

のように」

続けてこのようにも伝えます。

「まずは、家族を相手に練習してください。
その時に、【コーチの猪俣さんから『そうして』と言われたので、練習相手になってほしい】
…と、家族にも種明かししちゃってくださいね」

と。

コーチングの「承認する」というスキルの目的は、

「相手とともに信頼関係をつくる、相手の自己肯定感を高める、相手の行動を促進する」

ところにあります。
これらは「相手を観察する」ことからしか始まりません。

しかも「相手から受けたネガティブな影響ではなく、プラスの影響を優先して観察すること」がポイントです。

そうすると、「自分がどう見られているか」に終始し、苦しくしんどくなる状況から自然に開放されます。

そのときに、なんと世界はキラキラと軽やかに美しく見えることか。

どうぞお試しあれ。