こんにちは。storyIの猪俣恭子です。
銀座の伊東屋は大のお気に入りの場所です。
まるで森を散策するような店内。
商品は美術館の展示品のようで、見るだけで豊かになります。
「お客さまの好奇心を満たしたい。文房具で人をときめかしたい。」
という伊東社長のビジョンに共感します。
さて、以前TV番組『新美の巨人たち』に伊東屋さんが取り上げられたことがあります。
筆記具コーナーでお話になっていた女性のスタッフが、「伊藤さん」と紹介されていました。
お、伊藤さん。
確か10年近く前だったでしょうか、リニューアル前の伊東屋さんにボールペンを買いに行ったときに、対応してくださった方…です!
ネームプレートを見て
「もしかして、伊東屋さんの跡取り娘とかですか?!」
と思わず聞いてしまったのですよねぇ。
伊藤さんは、くすくす笑われて
「お客さまからよくそう聞かれます。でも、実は『いとう』の『とう』が違うんです。」
と。
あっ、そうか。
「東」と「藤」ですものね。
そんなワンシーンがふと記憶の底から浮かび上がりました。
以前お会いした方が今もそこにいらっしゃるというのは、どういうわけか、とてもとても嬉しく感じます。
なんでしょうね。
時間をともに共有している人…という思い入れがあるからでしょうか。
カランダッシュ、ペリカン、ロメオ、デュポン、LARMY…。
節目節目に少しずつ買い足してきました。
書類のサインや手紙などは、カランダッシュのボールペンで書くと決めています。
先日、モンブランのボールペンのインク漏れで相談にいったら、とても丁寧に応急処置をしてくれました。
作家の泉麻人さんがこう言っていました。
「銀座で100年以上続いた店で何かを買う、という喜びがある。」
と。
そうそう、そうなんですよ。
「伊東屋」さんは、間違いなく私にとってお気に入りの場所の一つです。
あなたにとってのお気に入りの場所は、どこですか?
そうした場所を一つ、また一つ、つくることも、ご機嫌に過ごす秘訣かもしれません。
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