こんにちは。storyIの猪俣恭子です。
コーチングのスキルには名前がついている。
その由来は、その効果だったり使っている状態だったりする。
名前がつくと、あら不思議。
その効果が浮上してくるから、コミュニケーションが戦略的になる。
例えば、こんなことがあった。
エコロジカルチェック、という名のスキルがある。
それは、人が新たな変化を起こしたときに、その変化が、考え、感情、行動など、その人の全体的なバランスを失っているものになっていないかをチェックすることを言う。
この説明。
言語明瞭、意味、ちょっと不鮮明。
わかるようでわからないような。
あるコーチの友人が言う。
「部下が異動したてで自分のチームに来た時、『調子どう?』とか『どれくらい慣れた?』とか『睡眠、とれてる?』って聞いていたけど、実はこのスキルだったんだね」
そう、そうなんだよ!
コーチングのスキルはどこからともなく突然私たちの前に表れるものでなし。
実は既に日常でごくごく自然にやっているけど、まだ名前がついていないだけ。
だから、無意識。
しかし、名前がつくと、意識的にその効果あることを期待して、相手のために、いや自分たちのために使えるようになる。
スキルが道具から、少し意思をもつものになる。
名前は不思議だ。
この犬が…、というと、「ああ、犬ね。動物のね。猫じゃないのね」と理解する。
しかし、「この犬は、ペコちゃんって名前で・・・」と名前なる響きが耳に入った途端、犬という認識を超えて、「人格があるよう命宿る存在」のように感じてしまう。
さらに、その人とペコちゃんの歴史など思いを馳せてしまう。
(なんでここで「ペコちゃん」が浮かんだのかは謎。笑)
コーチングはスキルの集合体。
コーチとて人。
使いやすいスキル、慣れ親しんだスキル、失敗しないだろうと安心できるスキルを使いがち。
そのうち、いつも同じスキルを使うようになる。
コーチングセッションがクライアントにとって、「今日は今までとちょっと違った」と思ってもらえるように、あえて自分が使いづらいスキルを会話に馴染ませて使うことをトライしたい。
「ゴールを2倍にする」「責任を引き寄せる」にトライしてみようか。
この二つのスキル、「難しい~~」とよく聞かれるスキル故。
しかし私もメンターのはしくれ。
まずは自分が慣れないとね。いろんなスキルに。
名前がつくと、命が宿る。
だからといって、なんでもかんでも名前をつけなくてもいいと思う。
はい。笑
コメントする