こんにちは。storyIの猪俣恭子です。
あなたは自分の強みを知っていますか?
自信をもって、「わたしの強みは、〇〇です」と言えますか?
強みとは、繰り返し現れる行動や思考のパターンをいいます。
自分にとっては、日ごろから当たり前のようにしていることなので、特別なことをしているようには感じません。
こんなことは誰でも簡単にできるだろうと思いがち。
でも、ほんとうは、それにこそ「強み」である可能性が高いのです。
ですから、「私の強みは何だろう?」と考えるとき、他人から「すごい」「よくできるね」「上手だね」のように褒めてもらったことに、自分の「強み」があると考えてよいのです。
さあ、そういうことで、今日はこのお題から入りましょう。
今まで、あなたの「強み」に焦点は当ててくれた人は誰ですか?
それは、いつ、どんなふうに当ててくれましたか?
あなたの今までの経験の中に、あなたの強みを教えてくれるヒントはたくさんあります。
例えば私でしたら、次のようにです。
最初に浮かぶのは、母から言われたことです。
小学生の頃、近所に住む年下の子に折り紙を教えていた時でした。
「あなたは、教えるのが上手いわね」
滅多に褒めることのない母でしたから、とても印象に残っています。
そして、こんなこともありました。
親戚の家に家族で遊びに行き、年下の従妹の手を引いて歩いていた時のこと…
「あなたは、面倒みがいいわね」
と言われたのです。
どうやら…
私は人に「教えること」や「面倒を見る」のが得意なようだ
…と、子どもごころにも感じました。
父からはこう言われました。
「おまえは、何でも一生懸命だな」
これは、中学・高校の部活や、会社での私の仕事ぶりを見てのことです。
一方で
「おまえは、人を信じやすいから気をつけなさい。
いいように利用されないようにな」
…と注意されたこともありました。
ですが、これも私の「強み」に関係しています。
父からは
「真面目に取り組む姿勢」「人を信頼する」「相手のよいところを見る」
…という「強み」があることを教えてもらいました。
中学時代の友人から言われたことも印象深いです。
「あなたはね、委員長よりも副委員長のほうがあっている。
あなたは委員長になると、周りの人に気を遣いすぎて、言いたいことが言えなくなるから」
なかなか、鋭いコメントです。
どうやら、私のリーダーシップの特徴は
「一人ひとりの意見を調和することに,
価値を置く」
ということのようで、それも私の「強み」と言えるでしょう。
さて、20代の頃に働いていた銀行では?
融資係から定期預金の窓口担当に異動になった時のことです。
お客様との相談対応に、私を活かそうとした支店長の判断でした。
あの時の私は
「お客様がうちの銀行に来てよかったと気持ちよく帰っていただき、うちの銀行のファンになってもらいたい」
ことを大切に思いながら接客していました。
お客さまに喜んでいただく「おもてなし」が好きというのも、私の「強み」と言えそうです。
では、その銀行で、営業店から人事部研修グループに転勤した時はどうだったでしょうか?
研修グループの上司は、
「この会社とここで働いている人が好きな人が、研修の仕事に向いている」
…という考えの人でした。
その上司が、営業店で働いていた私を「人事部研修グループに推薦した」ことから推測すると、私を「そういう人」と見ていた…ということになります。
つまり、「仲間意識がある」ことや「何かをわかりやすく指導する、教える、意欲を上げる」という「強み」もある…ということですね。
では、今、私に研修を依頼されるお客様はどうでしょう?
お客さまから言われた言葉を思い出すと…。
受講者に対して
「必要とあらばちゃんと叱ってくれる」
「モチベーションを上げてくれる」
「質問にきちんと答えてくれる」
と言ってくださいます。
それから察するに、
「言うべきことをきちんと言える」
「人をモチベーションアップすることが得意」
「聞かれたら誠実に対応する」
…という「強み」を見つけられそうです。
今まで、あなたの「強み」に焦点は当ててくれた人は誰ですか?
それは、いつ、どんなふうに当ててくれましたか?
あなたが「強み」を探すヒントになればと思い、参考までに私のことを書いてみました。
もっと時間をかければ、さらに多くの人や場面を思い出せそうです。
もちろんあなたの過去にも、あなたの強みを教えてくれる人や場面はたくさんあります。
自分の「強み探し」は、まるで発掘作業と同じ。
こんなことくらいで「強み」と言えるかな?
…という考えは厳禁です。
まずはどんどん、掘り出してみましょう。
自分の「強み」を他人に見つけてもらって、活かしてもらうのを待っていたら、どんどん時間は経つばかりです。
あなたの「強み」は、あなたに見つけてもらうのを、今か今かと待っているんです。
コメントする