こんにちは。storyIの猪俣恭子です。

自分の存在感って、どれくらいあるように思いますか?

人の役に立ちたいとか、自信を持ちたいとか、もう少し自分を肯定できるようになりたいと思うなら、まずは自分という人の存在感を確かに感じることです。

それに関して、次のようなエピソードがあります。

10年ほど前、天橋立に旅行に行った時のことです。
若い女性2人がぶつぶつ言いながら桟橋の下を覗き込んでいました。

「ねえ、このクラゲ、生きているの? 死んでいるの?」

なんだろうと思って近づくと、確かに小さなクラゲが水面に浮かんでいました。
上下に揺れる波の動きにあわせて、ぷかぷか、ぷかぷかと・・・。

果たして自らの意思でそうしているのか、それとも死んでしまっているのか?

さっぱり、見分けがつきません。

はたと思いました。

人でもそういう人っているんじゃない?

と。

ぼーっとしていて、これといって目的もなさそうで、ふらふらしている人。

年齢は関係ありません。
若い人だって、その言葉どおりに若年寄みたいな人もいます。

別にどう生きようが、その人が選ぶことです。
しかし、私はそうなりたくないと思いました。

ただ漂っているだけの人になんて、なりたくありません。
どんな仕事をしていようが、どんな生活であろうが、自分はどうありたいのか、譲れない大切なことは何なのか。


心のありようを手放すような生き方は、したくないと。

「今の私、漂っている?」

もしも答えがyesであるならば、顔を上げましょう。

何のために今の仕事をしているのか、わからなくてもいいです。
何のために生きているのかも、わからなくても構いません。

そういう時は、「今していること」だけに集中して、それに気持ちをたくさん込めてみてください。


そのささやかな時間の一つひとつが積み重なって、きっとあなたを「ちゃんとそこにいて存在感を放っている人」にまで磨きあげます。

ほんと?

と思っていますか?

ならば、まずはやってみてください。
「今していること」に愛を込める、ということを。