こんにちは。storyIの猪俣恭子です。

銀座のはずれの裏道にある森岡書店が売るのは、なんと一種類の本だけ。

店主が「これを売りたい」と選びぬいた本を、週替わりで扱っているそうです。

開店7年ですが、コロナ前は海外からもお客さまがいらっしゃったり、毎週のように訪れる方もいらっしゃるとか。

ついぞ私たちは商売を考える際、便利な立地や規模の大きさや利便性を優先します。

しかし、こうして「そこにしかないもの」には必ずやファンがつくことを、あらためて実感しました。

米国では1980年代から大型店が出店攻勢をかけ、個人書店は次々と廃業しました。
しかしその大型店が、今度はAmazonとの競合に敗れています。

大手のようにとは違う世界で、小さな書店が個性をうちだし、独特の存在感を放ちます。

世田谷のスノウショベリングという書店も面白いです。

店主の中村さんは、お客さんと話し込み、身の上相談にまで乗ることもあるとか。
書店の店員さんのイメージは、忙しそうで話しかけるのもためらわれるほどなのに。

店員さんとお客さんの関係の上に成り立つこうした書店は、規模は小さいながらも価値を感じてもらい、大型店よりもしなやかに世に受け継がれていくのかもしれません。

あの会社のようにというのを超えて、自分らの「色」をうちだす。

その「色」を探す道のりはなかなかもって難儀ですが、そこに辿り着いてしまった会社は、強い。

どうなんでしょうね。

無理に見つけるというよりも、

「本当にしたいことを、力まずし続ける」

うちに、お客さまが応援という形で「色」を選んでくれるのかもしれないですね。

あなたはどう思いますか?