来月オープンされる大阪万博にて。
一つの会場で認知症の方たちが作った折り鶴がアート作品として展示される。

「ゆめ伴(とも)プロジェクト」(in門真実行委員会)主催のものだ。

それは、認知症になっても輝ける未来社会を実現するために、全国の認知症の方や高齢者が大阪・関西万博の担い手として活躍する「いのち輝く折り鶴100万羽プロジェクト」の夢の実現。

「孤立」ではなく「つながり」を。
「あきらめ」ではなく「夢」を持てる「認知症になってもいのち輝く社会」を。

認知症の方が「何かをされる側」ではなく、「何をする側」に立つことの価値。

折り鶴の折り方を教えてもらうのではなく、折る側、折り方を教える側になること。
このプロジェクトが成功しているのは、関わる誰もが楽しいことだそうだ。

一部の人だけが楽しいのではなく。
そして、「主役は認知症の方たち」であることから決してぶれない。

例えば、関係者が集まるプレスの場面でのこと。
誰が最前列の真ん中に座る?

ありがちなのは、どこそこの組織の長たる立場の人がそうなりがち。

しかし、そういう場でも「主役は誰?」という問いが共有される。
それは認知症の方だよね、となれば自ずと最前列の真ん中に座るのは認知症の方という具合に。

誰もが輝く社会。

超高齢化社会の日本だからこそ、世界に対して何かのモデルになれるかなれないか。
今、まさにその岐路だ。

可能性と期待と自分に何ができるだろうかと探索が始まるこのプロジェクト。