こんにちは。storyIの猪俣恭子です。

「多分、自信がないからこうなるんだと思うんです。」

自信がない。
よく聞く言葉です。

あるクライアントもそう繰り返していました。

そのクライアント曰く、「だから、自信を持ちたい」と言いますが、次回のセッションでも、結局「やっぱりこうなるのは、自信がないからだ」と堂々めぐりに陥っています。

自信を持つことが目的になっていると、このように堂々巡りになります。

そこで、視点を変えるべく、次のメッセージを届けました。

「ねえ、『私は自信がない』というのは、自分に対するイメージだよね。
多分、そのイメージはあなたにとって慣れ親しんだものでしょ?
そのイメージに浸ることは、居心地がいいんだと思う。
だから考え方や意識が自然にそっちに流れていくんじゃないかな?」

クライアント、神妙そうに耳を傾けています。

「でもね、私はあなたにその自己イメージに屈してほしくない。
なりたい自分のイメージを見てほしいな。」

しばしの沈黙の後、クライアントは「屈する…、屈する…」と繰り返していました。

何かが届いたようです。

今の自己イメージに屈するのか、それともなりたい自分になるほうを選ぶか。

コーチとクライアント。
二人がただそこにいれば、もう冒険は始まります。

今の自分の枠を超える冒険に誘う言葉は…?

例えば、次のような言葉はどうでしょう。

「罪悪感と義務感に動かされるのか、情熱に従うのか」
「あたりまえだと思うのか、ありがたいと思うのか」
「絶えまなく刺激を求めるのか、静寂に包まれるのか」
「信念と価値観を捨てるのか、自分に正直になるのか」
「他人に無関心でいるのか、人をしっかりと見るのか」
「『完璧』にこだわるのか、適度なところでよしとするのか」

現状維持ばかりでなく、何かに行動するとご褒美のように「自信のカケラ」が手に入ります。

自分の思考に刺激を与え、なりたい自分に向けて何かしら行動を起こす。

決して「やみくも」にならずに。
自分を自分で冒険に誘う。

きっと新しい世界が広がります。