こんにちは。storyIの猪俣恭子です。

私の得意分野の研修は、コーチングがらみのコミュニケーションです。
研修受講者を観察してみると、面白いですね。

「自分のコミュニケーションは、まだまだ。
相手の話を聞いているようで十分に聞けていない。改善の余地がある。」

という感想を持つ方もいれば、

「今日の研修を聞いて、自分は結構できていると思った。」

という感想の方もいらっしゃいます。

後者の感想を聞くと「『できている』って自分で思っているだけなんじゃないの?」と心が少々、ざわつきます。

専門家としてのプライドからでしょうか。

しかし、かくいう私はどうでしょう?

私自身も勉強のためにアサーティブ、ポジティブ心理学、キャリアカウンセリング関係のセミナーを受講することがあります。
その時の自分はというと、後者の方たちのような感想を持つこともしばしば。

「それはわかっている」
「既に私もやっている」

など。

何が起きているのか自己観察してみると、講師に対して、何気に競争心を感じているようです…。

お恥ずかしい。

どんな人からも、どんな状況からも、学ぶ姿勢でいること。

仕事も人生もベテランの領域に入ったからこそ、これは大変ユニークなチャレンジです。

「そんなのもう知っているって。」

こんな独り言がでてきたら、「知らないつもりで聞いてみたら?」と自分に優しく声をかけてみます。

そうして、年を重ねても瑞々しい人でありたい…と思います。