こんにちは。storyIの猪俣恭子です。

あなたの今の仕事に隠れる強みをどうやって見つけて、どう伸ばすのかの最初のステップは、「自分を認める」ことでした。

2つめのステップは、自分の生活や仕事をよく見つめて、「好き(得意)なことと嫌い(苦手)なことを棚卸し」することです。

そして、どうしてそれが好きなのか嫌いなのかの理由を考えてみましょう。

例えば「営業が好き」を例にあげます。

なぜそのことが好きなのでしょうか。

その理由は人によって様々。
目標の数値をクリアするとやりがいを感じるという人もいれば、大勢の人と知り合うのが楽しいという人もいます。
さらには、お客さまと信頼関係をつくるのが好きと言う人もいます。

その「なぜ好きなのか」の理由が、もう自分の強みそのものです。

一方、「嫌い」なことの理由を突き詰めると、そこにもヒントがあります。

例えば、大勢でやる仕事は嫌いだとします。

なぜ嫌いなのでしょうか?

よくよく考えてみると、大勢の人と仕事をすることが嫌というよりも、自分がしたことの成果や効果をもっと直接感じられる仕事のほうがやりがいを感じて好きなのかもしれません。

漠然と「嫌」というのではなく、何に対して「嫌」と感じているのかの正体がなんとなくでもわかると、ストレスレベルは低くなります。

「嫌」という捉えどころのない気持ちに振り回されることがなくなります。

また、「会議の議事録まとめ」「嫌い」だったとします。

なぜ?

そもそも文章を書くことが苦手なのかもしれませんし、誰かに見られると思うと、わかりやすい文章にしなければと考え込んでしまって時間がかかってしまうからかもしれません。

嫌いなことや苦手なことの理由がなんとなくでも見えてくれば、そのことに対応できるようになります。

この場合でいえば、先輩の議事録を見せてもらうなど、わかりやすい書き方がわかれば、もっと早く楽に文章が書けるようになるかもしれません。

ところで、毎日繰り返し行っている仕事は無意識に近い状態でやっています。この無意識の作業を把握するために、1日の仕事を細かく書き出し、得意な仕事に赤ペン、苦手な仕事に青ペンで印をつけて整理することもおすすめです。

そうすると、「なんだか仕事がつまらないなあ」と感じたとしても、部分的に「好き」なものが見つけられるようになります。

よく「興味がある仕事は集中できてモチベーションが上がるけど、興味がないとまったくやる気がしない」と言う人がいます。

そういう人ほど、このことは自分のモチベーションを維持することにとても役に立つことでしょう。

このように、強みと弱みがだんだんクリアになってくると、自分自身の取扱説明書が出来上がります。

どんなときにやる気がでて、どんなときに嫌な感じがしてイライラしてしまうのか。

それらが事前にわかっていれば、穏やかな心を保てるようになります。

自分の強みと弱みを日々の仕事から棚卸しすること。

難しいですか?
いえいえ、それは難しいのではなく、まだ慣れていないだけ。
自分のことがわかれば、自分のことをもっと信じられるようになります。

何かを決める時の判断や気持ちの切り替えも早くなります。

他にはどんないいことがあなたに起こるでしょう?

それをイメージしながら、まずは気楽に1日10分くらいの時間を使ってトライしてみてください。

次回の第3ステップは、「複数の強みをあわせて、実際に使ってみる」です。

どうぞお楽しみに。