こんにちは。storyIの猪俣恭子です。
あなたは、今、どのようなビジョンを描いていますか?
どれくらい語っていますか?
ビジョンを語るときに、私たちは相手の反応を推測してリスクを感じます。
「つじつまが合っていない、と思われたら…」
「そんな幼稚なこと、と思われたら…」
相手の顔色を見ながら、おそるおそるビジョンを小出しにします。
そのうちにビジョンは色あせ、薄れていきます。
でも、あきらめないでください。
あなたのビジョンを育てるのは、あなたにしかできないのですから。
銀行で研修の仕事をしていたときのことです。
先輩に温めていたビジョンを語ったことがあります。
「事務の仕事ばかりでなく、私たち女性も企画に加わって、営業店を訪問して情報収集したり、プログラムの検討や作成ができるようになりませんか?
営業店にとって役立つ研修づくりができるよう、一緒に考えませんか?」
先輩は共感してくれると思ったものの、結果は予想に反したものでした。
「あなたがやろうとしていることは、銀行ではまだ早いと思う。
私たちの仕事は、上司のサポートでしょ?
今はまだ早いんじゃない?」
早い?
いったい、あとどれくらい待てばいいのだろう?
我慢するしかないのか…。
…と、一気に無力感に陥りました。
印刷会社に勤めていたときには、社長である父に「研修の仕事がやりたい」と打ち明けたことがあります。
「研修の仕事で生活ができるのか?
仕事もそんなにあるとは思えない。
私もほかにやりたいことがあったけれど、この会社でやっていこうと決めた。
私ができたのだから、お前もできるはずだ」
何も言い返せませんでした。
やりたいことができないのが人生なのだ…と、自分に言い聞かせました。
しかしながら、このビジョンは、今、現実のものとなっています。
随分遠回りしましたが。
だからこそ、自信をもって言えます。
自分のビジョンが周囲から賛同を得られない時は、あなた自身が自分の「本気度」を確認できる、絶好の機会なのだと。
相手から「いいね」という反応が返ってこないから躊躇するならば、それだけのものでしかなかった…ということです。
それは単なる「憧れ」や「夢」でしかありません。
異論反論を受けるからこそ、なぜ自分はそれがしたいのか、本当にしたいのか、身近な人に反対されてまで貫きたいのか、を真剣に考えられます。
そのうえで「やる」と決めるからこそ「迷い」がなくなります。
結果に責任がもてるようになります。
そういうあなたを見て、それまで反対していた人たちは、やがてあなたの一番のサポーターになるでしょう。
そもそもあなたのビジョンに真剣に耳を傾けていたからこそ、リスクを感じるところがあれば、正直に伝えてくれた人たちなのですから。
適当に聞き流している人には、できません。
銀行のときの先輩は、そのあと信頼できる上司にかけあってくれました。
反対していた父は、起業するときに屋号を提案してくれました。
商売繁盛のお守りを手渡してくれたこともありました。
夫も、何かと私がやりたいと言ったことに反対しました。
結婚してから働くこと、コーチングの学習を始めること、コーチングという仕事にも理解を示しませんでした。
ですが、今はいちばんの理解者です。
(結果重視の彼は、仕事の成果を認めてくれたのでしょう)
ビジョンを語りましょう!
異論反論を唱える人は、未来のあなたのサポーターになりえる人です。
反対に、目を輝かせて耳を傾ける人がいたら?
もちろんその人たちも、未来のあなたのサポーターです。
あなたのビジョンに刺激を得て、「自分もやってみよう」とあなたからポジティブな影響を受けたのですから。
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