こんにちは。storyIの猪俣恭子です。

質問されると、人はどうしたって、その答えを探しに行ってしまいます。


「旅行どうだった?」と質問されれば、その旅行のことを振り返るし、「仕事、終わった?」と質問されれば、もちろんそれについて考えます。

質問というのは、自分自身の思考状態をつくりあげます。
いつも同じ質問をしていれば、いつも同じことしか考えない人になってしまいます。

あなたは日頃、自分にどんな質問をしていますか?

よく聞くのは「どうしたらいいのだろう?」という質問です。
他には「なぜこうなったのだろう?」「誰がやったのだろう?」もよく聞きます。

無意識に思考を駆け巡る質問に委ねるばかりでなく、私がおすすめするのは、質問を自分で決めて自分自身に問いかけることです。
そう、なりたい自分につながるような質問を。


そう、お気に入りの問い。

じゃあ、聞きますよ。


「今のあなたのお気に入りの問いは何ですか?」

どんな問いが浮かびましたか?

私の場合は「10年後につながる選択は何?」です。

これには理由があります。
大切な身内を見送ってはや半年。
喪失感の中で、今日どう生きるか、今週はどう乗り越えるか、そんな短期的な視点で「未来」をおそるおそる眺めながら生きていました。

ところが先日、ひょんなことから銀行でファンドラップという資産運用サービスを申し込んだところ、5年、10年と長期的に運用することをすすめられました。

10年かー。

ふと、よぎりました。

10年後、「解約します!」と銀行にお金を迎えにいく私って、どんな私になっているのだろう? と。

67歳です。
まあ年相応に元気でいたいですよ。
仕事もしていたいですよ。
仕事仲間、クライアントの方たち、友人、仕事仲間と笑って過ごしていたいですよ。

そんなふうにぼんやり描いた時、これはぼやぼやしていられないと思いました。

今日一日?
一週間?
一ヶ月間?

10年後の理想の自分を見るなら、今の食事は10年後の体づくりにつながっているだろうか?
今考えていることは、心身ともに健康な自分をつくるものにつながっているだろうか?
今とっている行動は・・・?

そう、「今、何を選ぶことが最善なのか」を考えるようになってきたのでした。

これは大きな変化です。

今のお気に入りの問いは何?
その問いが生まれる背景には、今その人がどう生きたいかを明らかにしてくれます。

他のコーチにも聞いてみました。
一人は「まだやっていないことは?」、もう一人は「より軽やかになれるには?」だと教えてくれました。

その問いは、どこからどのようにあなたの元に来たの?
その問いは、あなたにどんなメッセージを送っているの?

たった一つの質問から対話が果てしなく続きます。

今のあなたのお気に入りの問いは何ですか?
その問いはあなたに何をもたらしますか?

はじめから完璧を求めずに、どうぞ気楽に探しましょう。
自分を整えられている実感がわきますよ。

それは自信にもつながることです。