こんにちは。storyIの猪俣恭子です。

コーチの役割の一つに、「自分の直感を使ってクライアントの利益に貢献する」というのがある。
この直感を磨くのに「美しい」と感じることは関係しそう。

さて、この「美しい」という感情。
科学的に次のようなことが言われている。

人が絵画や音楽を「美しい」と感じたとき、脳の一部分の血流量が増加する――。

英ロンドン大神経生物学研究所の石津智大研究員=神経美学=のチームが米専門誌などに発表した研究結果が注目されている。
石津研究員のチームは「美しさ」に反応する脳の動きを探るため、人種や宗教などが異なる22~34歳の健康な男女21人を対象に、機能的磁気共鳴画像装置(fMRI)を使った実験を実施。

肖像画や風景画などを16秒ずつ順に45枚提示し、美しいと感じたかどうかを示してもらった。

その結果、美しいと感じた場合、美しくないと感じた時と比べ、前頭葉の一部にある「内側眼窩(がんか)前頭皮質」と呼ばれる領域で血流量が増加し、
働きが平均で約35%活発化する共通性があることを確認。

美しいと強く感じるほど活動量も増えることが分かった。(2014年)

この「内側眼窩前頭皮質」とはいかなる働きか。

調べてみると、内側眼窩前頭皮質では、「どちらの選択肢がより価値が高いか」という脳の処理が行われているとのこと。
(筑波大学の設楽宗孝教授・瀬戸川剛助教授らの研究グループより 2019年)

というと、「美しい」と感じることが多ければ多いほど、本質を見極められるようになって、決断の質が上がるということか?

この出来事を振り返る。

昨日、考えることがあって、それまで執着していたことを少し解放した。
「ないもの」ではなく、「今、持っているもの」を見ようとした。

そうしたプロセスの途上のこの出来事。

「欲しい」と強く願うほど、「満たされていないモノ」「無いモノ」に感情がフォーカスされる。
だから、不安や焦りが募ってくる。

「無いモノ」にフォーカスしているのだから、見つからなくて当然。


では、「美しい」という感情をどこで得るか?
すぐに思いつくのは、美術館とかクラシックコンサート、他には絶景が見られる場所とか。

しかし、一番大切なのは、そもそも自分自身に「美しい」と感じられる感性がどれくらいあるかではないか。
それが乏しければ、元の木阿弥。

日常生活の「当たり前じゃん」と思い込んでいるところにも、「美しさ」があるという前提で眺めたら何が見えるだろうか?
何を感じるだろうか?

その前提で、今いる場所から「美しいもの」を探すのも、大いにあり。

よし、トライ。
「今日、美しいと感じたもの」を日記に書くとしよう。